審査基準

各部門の審査基準

今や、プロのダンサーは、バレエ以外の要素も求められます。
詰め込みの技術力だけではなく、芸術性、将来性、いわゆる「華がある」ことも要素となります。

大半のバレエ・ダンス コンクールでは、1回1曲のヴァリエーションのみで結果が出てしまいます。
バレエ作品には物語があり、背景がある作品も多数存在しますが、たった1曲のヴァリエーションの中に物語や背景を全て含ませるというのは無理に近いものがあります。
だからでしょうか、テクニックをむやみやたらに詰め込んだヴァリエーションを踊る若いダンサーが、コンクールではしばしば見受けられます。

特にバレエは年齢により、気を付けるべき点が違ってきます。
普段からどのような点を気を付けて踊っているか。例えその1回1曲のヴァリエーションで技術的な失敗をしてしまっても、積み上げてきた基礎を見て、結果には響かない審査をしたいと考えます。

審査員には、国内外で活躍したダンサーや、ステージクリエイターなど多方面から招き審査して頂きます。
審査員からの客観的評価を得ることにより、未来のダンサーたちに次なる目標を持ってもらいたいと考えます。

また、『クラシックバレエ プレコンペティション』を設けましたのは、挑戦することにより、普段の発表会ではなかなか味わうことのできない、ソロで踊ることの楽しさ・厳しさを知って頂けると思いました。
審査員からのアドバイスももらえますので、次への意欲やコンクール出場へのステップにして頂けます。


審査側としては、年齢・技術に見合った作品を期待します。
 *将来性
 *音楽性
 *表現力
 *技術力
 *役に沿った解釈
  などを審査の基準にします。
 過度な技術力よりも、正確な基礎力を求めます。

『ジュニアⅠ』『ユース』『シニア』セクションでは、『ジュニアⅡ』以上に安定感が求められます。

 

各部門の審査方法
各審査員には、基準値からの加点・減点による方式で審査して頂きます。
バレエ専門の審査員には、バレエの観点からによる審査を、
バレエ専門以外の審査員には、異なる観点からの審査をして頂きますので、
多少、他のコンクールとは見解が変わる場合もあるかと思います。